(一社)青森県さく井地質調査業協会 会 長 小 川 和 一 (株式会社小川ボーリング建設工業) |
青森県さく井地質調査業協会は、青森県に本社を置き、さく井業及び地質調査業を営む会員並びに協会の趣旨に賛同する賛助会員で組織している団体です。昭和45年5月に、任意団体「青森県さく井地質調査業協会」として発足し、平成15年6月には有限責任中間法人となり、さらに平成21年5月27日には一般社団法人へと移行し今日に至っているものであり、これまで会員の技術力向上のための事業等を行ってきたところです。
近年、地球温暖化に起因すると思われる異常気象が日本各地でみられるようになりましたが、中でも、線状降水帯によりもたらされる集中豪雨による地滑りや河川の氾濫等の大きな災害が頻発しており、本県においても、昨年まで3年続けての記録的大雨が発生し被災したところです。
当協会では、このような災害時において迅速にデータを提供できるよう会員の技術力向上のため、定期的に勉強会を開催しているほか、斜面安定工事や集排水工事、災害時には欠かせない水の確保の為のさく井工事の技術資格取得に向け「さく井技能士検定試験」に対応した講習会を開催するなど、技術者の育成に取り組んできております。
また、コロナ禍は過去のものとなりつつありますが、同感染症の流行はこれまで社会に様々な形で影響を与えており、働き方も変化してきております。この4月からは「働き方改革関連法」も本格適用となり、時間外労働の上限規制も始まっています。
当業界も勤務形態の変更等への対応を余儀なくされているところでありますが、働き方改革への対応や生産性向上のためのICT活用を進めるほか、当協会が果たしている使命や魅力についての情報発信を図りながら、若年就業者の確保、技術者の育成等の課題にも取り組んで参りたいと考えている次第です。
今後とも、会員一同、本県におけるさく井業及び地質調査業を担うものとしての自覚を持ち、地域の発展を担うパートナーとして「技術力の向上」「品質確保」「担い手育成」に努めていく所存ですので、相変わらぬ御指導・御高配を賜りますようお願い申し上げます。
(令和6年5月)